
僕が田辺に来て、この6月で5年目に入りました。高校を卒業してからここに来るまでの約10年間は、放浪癖もあって国内外を問わずいろんな所を点々としておりましたが、その間もどこかに落ち着く場所を求めていたような気がします。ですが、地元でもある和歌山県に戻ってくるとは当時は夢にも思っていませんでした。
そしてこの度、5年目という節目もあって、我が家を購入致しました。庭が広いのがとても気に入っており、その一角を耕して畑を作り、作物を育ててみようと思っております。海で魚を捕り、陸で野菜を作る。思えば「生きる」原点を求めて、先住民アボリジニーに会いにオーストラリアに行った時から、自給自足の夢を抱き始めていたような気がします。
さて、引越し初日、左の時計を発見しました。前の住人が置いていったもので、物置の奥で、ひっそりほこりをかぶっておりました。ネジは付いていなかったので、妻の実家で昔使っていたネジを送ってもらい巻いて見ると、ボ~ンという音とともに再び動き出したのです。
その瞬間は、まさに止まっていた時が動きだしたかのような錯覚に陥りました。いつのまにか何らかの理由でとり外され、この家の歴史を見守ることが出来なくなっていたこの時計、これからはずっと、今から始まる我が家の歴史を見守り、時を刻んでいって欲しいと願うばかりです。
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テーマ:大切なこと - ジャンル:ライフ
- 2005/06/11(土) 06:43:42|
- ひとりごと
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